土星と月の関係で見る、人生の大きな流れ～土星があなたの月と向かいあわせの星座にある場合～

　ある人物がどうやら今、あなたの人生を困難にするためにできる限りのことをしているようです。
　あなたは、なぜ自分がこんなにも頑なで、思いやりに欠け、支配的な人物とこれほど深く関わってしまったのか……と信じられない思いでいるかもしれません。相手が個人ではなく組織だったとしても、結果として生じている影響は同じです。あなたはずっと押しつぶされ、締めつけられ、息苦しく感じ、しかも日を追うごとにそれが強くなっている気がしています。

　“何か悪いことをしたからこんな目に遭っている？　重大な判断ミスを犯した？　この状況を変える方法なんてある？”

　あなたが抱えるこれらの問いに対する答えは、最初の二つにあなたがどう返答するかにかかっています。
　もしあなたが「すべては自分のせいだ」と思っているなら、状況を好転させるのに必要な自信を持つことは永久にできないでしょう。皮肉なことに、あなたが抱えている罪悪感、後悔、あるいは責任感こそが、その圧倒的な存在に、あなたを抑え続ける力を与えているのです。

　たとえ普段のあなたが強くて自立した人間であるのだとしても、最近の振る舞いは、まるでクラスのいじめっ子に目を付けられた弱い子どものようです。無力感からひどく消耗したあなたは、他人に自分の意志を押しつけさせてしまうような雰囲気を自ら放ってしまっています。
　つまり、他人がそれに乗じれば乗じるほど、悪循環はさらに続きます。あなたはますます受け身になり、抑圧を受け入れ、一方の相手はさらに図々しく、自信満々に振る舞うようになるのです。

　もっと皮肉なのは、よくよく考えると、あなたが「自分という存在を矮小化された」と感じるようになった大元の原因は、あなたが「さらに大きな存在になろうとした」、そしてそれに失敗したと思っている行動にあります。
　あなたはある人物（組織）の行動を変えたかったのですよね。ある出来事の流れをコントロールしようとしたのですよね。……思った通りにいかなかっただけで。そう、そして下降スパイラルは始まってしまいました。

　よい知らせもあります。
　天体の影響のなかにはまるで抗生物質の効き目を待つときのように自然の流れに身を委ねるしかないものもあるのですが、土星と月のオポジション（180度）は、私たちが打ち勝つことのできるものです。エネルギーを逆転させるのだって可能です！

　今あなたがすべきは、圧倒されているその人物（組織）に立ち向かうことではなく、「イエスと言われても受け入れようとしない自分自身の一部」と向きあうことです。日々少しずつ、自信と信頼を取り戻す努力をしましょう。時々挫折があったとしても、気落ちしないように。一歩一歩、できる限り大きく前に踏み出すことを心がけて。
　そうすれば、思っているよりもずっと早く、あなたは誰に対しても、何に対しても、胸を張って堂々と立ち向かえるようになるでしょう。その日がきたとき、あなたの行く手を阻む「どうしようもないほど敵に回されている」という感覚は、まるで裁判官の前に立った被告人がそうするかのように、あっという間に崩れ去るはずです。