土星と月の関係で見る、人生の大きな流れ～土星があなたの月と5つ離れた星座にある場合～

　土星が月とこのような角度を形成しているとき、「健康とウェルビーイング（個人や社会の“よい状態”）」についての問題がしばしば浮上してきます。念のために言っておきますが、この場合の「問題」とは「problem」ではなく「issue（論点）」です。もちろんあなたは間違った結論に飛びつくようなタイプではないでしょうが、世の中にはそういう人もいますからね、一応お断りしておきます。

　なぜなら、占星術師は経験からよく知っているのです――たとえ軽い口調であっても「健康」という言葉を出しただけで、相手の目がパニックに曇ることがあると。「なぜ私の星の助言者は、私の身体について話すのだろう？　星は何か恐ろしい病気を予言しているのだろうか？」。
　しかも厄介なことに、この種の疑念はインフルエンザのようなもので、かかりやすく、かつ治りにくいという性質を持っています。

　だから、あなたについてのあれこれをお伝えする前に、はっきりと約束しておきますね。土星と月がこの角度をとる期間にあなたの身体や精神の健康に何か悪いことが起こる理由は、この世に一つも存在しません。いいですね？　完全に理解しましたか？　OK、では説明を始めましょう。

　確かに問題が起こる理由はないのですが、将来問題を引き起こしかねない要因について、これまでよりも敏感に考えるようになるという理由はあります。
　たとえば自分は健康によくない習慣を持っていると気づくかもしれません。あるいは味は好きだけれども身体に合わない食べものがあると発見するかも。もっと運動をする、もっと睡眠をとる、ミネラルやビタミンを積極的に補給する……といった必要性に気づく可能性もあります。

　もしかしたらそれは、一時的な不調をきっかけとした気づきかもしれません。きっかけが複数もしくは複数回起こることも考えられます。もしあなたがすでにこうしたことに気を配っているなら、自分の身体が送っているメッセージにより素早く気づくことができるでしょう。そして、神経質になりすぎることなく、自分自身のケアの質を高めるために、理にかなった適切な措置を講じられるはずです。

　もう一つの可能性は、あなた自身ではなく、愛する人のウェルビーイングが気がかりになるということです。あなたはその人をまるで母親のように細やかに世話したくなるでしょう。そうした責任からくるストレスが、あなた自身のエネルギーを少し奪うことも考えられます。

　とはいえ、大げさにとらえる必要はありません。私たちが話しているのは、小さな出来事しかも十分時間をもって対処できる程度の出来事に対する“警告”です。
　そして、くれぐれも相手の人がいかに若くても年老いていても、あなた自身の健康を損ねるほど甘やかす必要はないのです。