12の月星座、そして月星座にまつわるヒントと小話～月星座にまつわる豆知識～

テ　月は、占星術のなかでもっとも変化の激しい存在です。これは、人間のもっとも変化しやすい側面――感情――を司るのにふさわしい特性です。

　男性であれ女性であれ、毎月1度は「妙に不安定になる時期」があるかもしれません。そのタイミングは「現在の月は、あなたの出生時の月星座を通過するとき」です。この2～3日に何が起きるかを観察してみてください。きっと多くの気づきがあるでしょう。
　この現状は「月のリターン（Lunar Return）」と呼ばれ、月があなたの生まれたときと同じ位置に戻ってくることを意味します。太陽が同じことをするときは（Solar Return）と呼ばれ、通常は誕生日の24時間以内に起こります。誕生日おめでとうを意味する「Many happy returns!」はここから来ています。

　満月の時期には、誰のなかにも「月星座の特性」が強く表れます。世界全体がこの時期に「ちょっとクレイジー」になるのはそのせいです。だから、満月があなたの月星座と一致する時期は、特に強烈な（とはいえ必ずしもネガティブとは限りません）体験が起こる可能性があります。

　ちなみに満月が位置する星座は、その時点での太陽の星座の“正反対”になります。
　一方、新月は現在の太陽星座と“同じ星座”で起こります。新月があなたの月星座と一致する日は、新たな始まりやスタートを切るのに特に適したタイミングです。

　もしあなたの太陽と月が同じ星座なら、その星座で起こる満月や新月の影響をことさら強く感じることでしょう。またこれは、両親の関係が比較的良好だったこと、あるいはあなた自身が人生の試練に対して比較的うまく対処できる性質であることを示しています。
　逆に太陽と月が反対の星座にある場合は、幼少期に家庭内でなんらかの緊張があった――しばしば太陽（父）と月（母）の対立があった――ことを意味します。

　また、各星座には支配星（ルーラー）がありますが、太陽星座と月星座が同じ惑星をルーラーとしているなら、あなたはその惑星の性質を強く体現しているはずです。たとえば太陽がさそり座・月がおひつじ座（あるいはその逆）の人は、火星の性質が非常に強く出るでしょう。