土星と月の関係で見る、人生の大きな流れ～土星があなたの月と2つ離れた星座にある場合～

　あなたの世界には、完璧とはほど遠いことが数多く存在しているのかもしれません。でも、少なくとも今のあなたは、やみくもな理想主義者ではないはずです。バラ色のメガネで人生を見ているのではなく、常識というレンズをかけていますよね？　変えられないものは受け入れる一方で、改善できるとわかっているものには働きかけを怠らない、それがあなたです。

　あなたの現在の「計画」は一続きの飛び石のようなものです。まずこれをして、できたら次はあれをして……すべてが最終的に別の何かを行うための機会へとつながっています。もちろん、途中で別の選択肢が見えてきたら、それを吟味し、「まさに今必要なものだ」と感じたなら“飛び石”に加えることでしょう。

　あなたが今、深刻な悩みを抱えずに済んでいるのはこのためです。たとえ長期的な見通しについて多少の不安感を持っていたとしても、あなたの内面には「たぶんどうにかなるさ」という確信がありますよね？　実はそれが、あなたの未来への最大の保証のようなものです。
　――そう考えると、もうこれ以上詳しく話す必要はないのかもしれません。あなたは今の時点ですでに自分の未来を形づくる力を自らの内に持っています。それなのに、あれもこれも運命だと伝える意味はあるでしょうか？

　そうですね、ここでは一つだけ付け加えておきましょう。あなたは間もなく、家庭面で自分の励みになるような進展を経験することになります。あなたにとって大切な、心でつながっている関係が、より深く、より強くなっていきます。安定していて、助けになってくれて、賢明で……そんな人たちが自分を支えてくれているのだという実感がより強くなっていくでしょう。

　そしてあなたは、これまで「抑圧的で支配的」だと感じていたある存在との関係を、より冷静にとらえられるようになります。自分の気持ちを口にし、権威に立ち向かい、不公平な規範に異議を唱えることへの恐れがやわらぎ、「弱者の味方」としての資質を発揮する勇気を持つようになるのです。
　なぜ自分はそれに対して立ち上がるのか、何を守ろうとしているのか。そうした理由が明確になるにつれ、あなたは「静かな自信をたたえた、決して侮れぬ存在」としての自らを確立していくでしょう。

　今あなたが時折感じている、穏やかな心境を横切るように不意に襲ってくる小さな不安や動揺――まるで快適なラジオ放送を突然邪魔する雑音のような――も、やがて気にならない程度に静まり、ついには消えていくはずです。