月星座を知っていますか？～もう一人の「本当のあなた」～

　もしかしたらあなたは、占星術師たちが語る「あなたの星座」の性格上の特徴を聞いて（読んで）、なんだか侮辱されたような気持ちになったことがあるのかもしれませんね。なにしろ占星術師たちは、あなたの性格がたった12個のパターンのいずれかにあてはまると言うのです。この世の1/12の人と同じ性格だなんて、そんなわけがあるものか！　とあなたが怒ったとしても……無理のないことです。
　では、あなたはなにゆえにたった12個のパターンになど分類できない「他の誰とも違う『あなた』」たり得ているのでしょうか？

　いわゆる「星占い」でいう「星座」とは、どの太陽星座のもとに生まれたかを指します。毎日や毎週の占いでお伝えしているのも太陽星座に基づいた運勢です。そして確かにそれは、たまたま30日程度で区切られる「同じ時期」に生まれた見知らぬ人たちと共通の「星座」です。
　太陽星座は、言うなれば国籍のようなものと考えることもできます。たとえばアメリカ人は何事も「すぐ」であることを好み、イギリス人は何かにつけ遅れることを予測して動いている――まるでおひつじ座の人とおとめ座の人のように、とまあこういうわけです。2つの星座は対照的で、人生に対しても同様に、おひつじ座の人はすぐに答えを出そうとし、おとめ座の人は熟考を厭わない……そんな文章をあなたも目にしたことがあるのではないでしょうか？

　というわけで、ついに月星座の出番です。太陽星座があなたの表面的なあり方を表すとするなら、月星座はあなたの心の奥底にあるものを映し出します。月星座は、あなたという人は問題にどう対処するのか、何に希望を見出すのか、いつ・どういう理由で気分が変わるのか……といったことを教えてくれます。
　つまり、月星座は「あなたが本当はどういう人なのか」「本当の姿はどんななのか」を表しているのです。

　そんな大事なものなのに、なぜ今まで誰も教えてくれなかったのだろう、と不思議に思うかもしれません。その理由をお伝えするには、占星術の歴史についてお話しする必要があります。
　ただ……このページはけっこうなボリュームになってしまいました。なので、また次の機会をお待ちください！