守護者を信じるのは子どもっぽい?・その1

更新日:2025年12月1日
公開日:2025年12月17日
目次
ある言葉を紹介しましょう。
私は、人生の本当の目的は、「幸せであること」だと信じています。
私たちは存在の奥深いところから満足を望んでいます。
私たちは物質的存在だけではないのです。だから、幸福へのすべての望みを外的な発展だけに求めるのは誤りです。
鍵となるのは、内なる平和を育むことなのです。
――ダライ・ラマ14世

ある物語を紹介しましょう

 ちょっと長くなりますが、ジョセフ・ジェイコブズの『More English Fairy Tales』に載っている昔話を紹介しましょう。

ある木こりの物語

 昔々――それもずいぶんと昔のこと、ある大きな森の中に貧しい木こり(訳注:原文ママ)が住んでいました。彼は毎日、木を伐(き)るために森の中に出かけていました。

 ある日、木こりはいつものように出かけていきました。おかみさんに財布と森の中で食べる用の食べもの、水筒を用意してもらって。木こりは大きな古いオークの木を見つけていたので、それを伐ればたくさんの上等な板がとれるだろうと見込んでいたのです。

妖精との出会い

 さて、いよいよその木までやってくると、木こりは手に斧を持ち、あたかも一撃で木を倒そうという勢いで頭上に振り上げました。しかし、まだ一度も振り下ろさないうちに、なんとも哀れな嘆願の声が聞こえてくるではありませんか。気づくと目の前に妖精が立っていて、どうかその木を助けてほしいと請うています。
 木こりは、驚きと恐怖で呆然としてしまい、口をきくことができませんでした。でも、しばらくしてついに「よし、望み通りにしてやろう」と答えました。

 「ありがとう。お前さんは、自分でも知らぬうちにいいことをしたんだよ」。妖精は喜び答えました。「お礼に、これからいう3つの願いを何でも叶えてあげよう」。
 ところが、そう言うやいなや、妖精の姿はもう見えなくなってしました。木こりは狐につままれたような気持ちのまま、家路につきました。
不思議な出会いが待っていました
不思議な出会いが待っていました

家路につくと……

 いろんなことがあったからでしょうか、いつもと違って帰り道はとても長く感じ、不思議な出来事のせいか頭がくらくらします。家に着いたころには、木こりはただ座って休みたいと思うだけでした。そもそもすべて妖精の仕業だったのでしょうか? 答えが誰にわかると?

 そんなわけで木こりは燃えさかる暖炉のそばに腰を下ろしました。夕食にはだいぶ早かったが、お腹がすいてきます。
 「何か食べるものはないかい?」。木こりの問いに、おかみさんは「あと2時間はかかるよ」と答えます。「ああ、せめて今ここにブラックプディング(訳注:イギリスやアイルランドで食される、豚や牛の血を主な原料としたソーセージ)の1本でもあればなあ」。
 なんということでしょう。木こりがそうつぶやくやいなや、ガラガラ、カサカサ、という音がして、煙突から何かが落ちてきたのです! それは、彼が望みうる最高のブラックプディングでした。

 思わぬ出来事に木こりが目を見張ったのは当然ですが、おかみさんの驚きはその3倍でした。「こりゃ一体どういうこと?」。
 木こりはおかみさんにその日あった出来事を始めから終わりまで話して聞かせました。
 ――さて、今日はここまで。次回をお楽しみに。
 いかがでしたか?
 ジョナサン・ケイナーによる示唆に富んだこのコラムはまた次回に続きますが、あなた自身のことや未来予測、大切な人との相性についてジョナサン・ケイナーが書き下ろした鑑定の数々はすぐにお読みいただけます。ぜひケイナー・ホロスコープの【無料】メンバー登録でお楽しみください! すでにメンバーの方は、無料鑑定チケットでの未来予言チェックをお忘れなく。
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