金星星座がみずがめ座（水瓶座）だということ・その1～自然とクリエイティビティ～

　猫と犬を一緒に飼っているからといってケンカするとは限りません。同じ器で食事をし、同じゲージのなかで寄り添う犬と猫だっています。年間降水量が茶碗を満たすほどしかなくたって、工夫を凝らした灌漑（かんがい）や海の干拓によって平和を維持している国もあります。飛べない鳥もいれば、飛べる魚もいます。ジャングルの中では、小さな肉食獣が巨大なベジタリアンである象と共存しています。

　みずがめ座の金星を持つあなたにとってもっとも魅力的なのは、自然の奇抜さ、風変わりさ、そして異常さです。
　たとえば誰かがあなたにできないことを教えたとき、あなたの答えは「なぜできないのか？」に決まっています。慣習、伝統、あるは自然界そのものに挑戦する機会ほど、あなたを楽しませるものはありません。創造のなかから見出すことのできる「パターン」はあなたにとって不可侵の境界線ではなく、そのうえに新たな枠組みを築くための土台です。同じようにあなたは、人間関係において見られる「パターン」も、ゴールではなく出発点と見なすことが多いでしょう。

　そのせいであなたは、愛する人がフロンティアを押し広げるという理想をともに追いかけるのをやめ、慣れ親しんだ領域に留まるのを望み始めると、少し窮屈さを感じてしまいます。あなたの考えや計画に反論してくる人がいると強情になりがちなのもこうした一面ゆえです。 　でも、あなたの自己主張の強さがあなたの世界が愛に満ちていない理由の一つだとしたらどうでしょう？　勝てるかわからない議論になると口をつぐんで討論自体を拒否する悪癖もそのためだとしたら？
　あなたを尊敬し、近づきたいと思っている人はたくさんいます。あなた自身を愛で包むのに本当に必要なのは、「可能」であることにもっと感謝し、「不可能」ばかりを常に追い求めようとしないことです。

　ファッション、思想、芸術、テクノロジーの最先端にいたい。5年後に世界中の人がしていることを、今日の自分がしていたい――それがあなたです。先行することで疑り深い人たちから向けられる非難の目から自分を守り、モルモットになるストレスを経験する必要があっても、です。しかも5年後に周囲の人が「あのときのあなたは素晴らしかった」と褒めるころには、あなたはもう別の革新的な分野に夢中になっているのです。

　革新的であるといっても、それは必ずしも未来的と同義ではありません。あなたの繊細で創造的なアンテナは、古いトレンドの復活をいち早く察知することも多々あります。

　もしあなたが自分の持つ最高のアイデアをお金に換えようとするなら、自分の信念を貫く勇気と「リスクをとりなさい」と他の人たちを説得する熱意が必要です。世の中には、風変わりなライフスタイルを送り、奇妙な人物たちを交流を持ち、型破りなアイテムにお金を遣う必要性をまったく理解しない人も多いでしょうから。
　もっとも、みずがめ座の金星はあなたに「望むときに巧みなコミュニケーションをとれる」という素晴らしい能力を与えてくれているので、自分のユニークさを信じさせるとまではいかなくても、とりあえず相手を丸め込むくらいのことなら簡単にできるに違いありません。